校長挨拶

 本校は昭和44年(1969年)、地元の都城市やその近郊から女子校設置の強い要望を受けて宮崎県都城市下長飯町の風薫る緑の丘の上に開校し、現在、創立55年目を迎える宮崎県では唯一の女子校です。

 本校のヴィジョンは『常に真理を求め、真の愛に成長する』という教育理念に基づき、一人ひとりをかけがえのない存在として大切にする、あたたかさを共感できるカトリック系ミッションスクールです。

 生徒は、家庭的な雰囲気の中で、おもいやりと感謝の心をもち、常に自分を高めつつ、確かな知識と国際性を身につけ、命を育む女性としての誇りと使命に目覚めながら、周りに喜びと光をまくことのできる女性に成長します。

 多様化した社会の信頼に応えるため、(他者や地域との)関わりを大切にしながら、日々学んだことを実践し、恒久の平和を願いつつ地域社会とともに歩んで行きます。

 そのようなヴィジョンに基づき、豊かな自然に囲まれた安全な環境(ドミニコの杜ともいえる歴史を感じるケヤキやクスノキ、サクラ、ツツジなどの木々、きれいに手入れされた校庭や花壇に咲く四季を彩る花々)。冷暖房完備の様々な教育施設や生徒寮。交流学習を行う同敷地内の幼稚園。一人ひとりに寄り添う熱心な教師やシスターたち。そして揺るぎない建学の精神の下で「夢をカタチに 頑張る人を応援する学校」として生徒たちに充実した高校生活を提供しています。また、私たち職員は、一人ひとりの生徒が愛されているという実感をもち、自己の可能性を信じ、力を十分発揮できるよう、励まし助けながら、ドン・ボスコの「共にいる教育」を実践しています。そのために私たち職員は本校の教育理念のもと、自らを高め、一致協力して教育活動に全力を尽くしています。

中学校の先生になったある卒業生は「ドミニコ学園では、自分のことのように親身になってくださる先生方やお互いを高め合うことのできる友人と出会い、留学をはじめたくさんのことに挑戦して夢が現実のものとなりました。今こうして中学校で好きな英語を喜んで教えることを幸せに思います。」

 また、ワインソムリエになったある卒業生は「高校時代の私はサッカーと同じくらい国際交流に情熱を注ぎました。留学や留学生の受け入れも経験しました。いつしか私は海外で仕事をする夢を描き、東京のホテルでソムリエになりました。そして今、私はワインが縁でパートナーに出会いフランスのアルザスというワイン銘醸地に住んでいます。」と、夢をかなえたり出会いに感謝したりするなど、まさしく都城聖ドミニコ学園高校の教育理念である「真理と愛」の精神に基づいた学びを経て実を結んでいることがわかるかと思います。

 中学生のみなさん、本校は安心・安全そして快適な学園生活の中で、自分を変えられる学校、多くのことに挑戦できる学校です。また、様々な学び方に対応していくための通信制課程も併設しています。現在、在籍している生徒も「授業や行事など、飾らないありのままの自分を自由に表現できる学校です!私はダンスと勉強を両立しながら、韓国への進学のために積極的に挑戦していきます。」、「ドミニコにはチャレンジして失敗するのはいいけど、チャレンジしないのは良くないという教えがあります。ここには、日々挑戦できる環境があります!」など、生徒たちは笑顔あふれる女子だけの学園生活の中で夢を現実に変えるべく、伸び伸びと学力や体力、行動力などを高め、心の成長を遂げていっています。

 都城聖ドミニコ学園高校は本校で学ぶ強い意志をもち、勉学や諸活動に挑戦しながら自分のタレント(能力や才能)を伸ばし、他者や社会のために自分の力を発揮しようという意欲をもつ皆さんの入学を心から待っています。詳しいことをもっと知りたい方はオープンスクールへ是非お越しください。また、オープンスクール以外でも学校にご連絡いただければ随時個別に対応をしていますので遠慮なくご相談ください。

  


校長   持永 一美